美味しい果物と不味い果物を見分けることは、皆さん簡単ですよね。他にも日本人ならお米の良し悪しもとても簡単だと思います。それではコーヒーに関して言うとどうですか?聞いてみると皆さんの返ってくる答えは一緒です。
「嗜好品で好みだから何とも・・・」、「コーヒー通じゃなからわからないんです・・・」。
今まで自称コーヒー通って言われてた人たちは一体どうなのだろう・・・?
実は解からないと言っている方が素直で正直者だったりします。実は私自身、恥ずかしながら、この仕事に携わってから「これは美味しい〜!」と素直に言えるコーヒーに出会ったことがありませんでした。
|
|
言うまでもありませんが、コーヒーは外国から入ってきた飲み物で、日本での生産は殆どできない農作物です。そのため日本で生産された食物のような美味しさの判断基準がないまま、私たちはコーヒーを取り入れてきました。異国の雰囲気や印象が強いコーヒーは、風味そのものよりバックストーリーやブランド力、トレンドに左右されてきました。
|
|
| 1990頃からこれまでのコーヒー市場と一線を画した新しいスペシャルティコーヒー市場が誕生しました。コーヒーの評価をカップ中の液体の素晴らしさだけに集中したもので、産地はブラインドされ、従来の豆の大きさや形にとらわれる事は一切ありません。これまでのコーヒーの常識を覆すものとなりました。 |
|
| そのため、コーヒーの素晴らしさを正しく評価するCOE方式やSCAA方式が作られました。これはスペシャルティコーヒーを評価する上では必要不可欠な世界共通の基準です。その際、評価する確認作業のことをカッピングと言います。 |
|
カッピングでの評価は、単に点数を競ったり、仕入れの判断材料としてではなく、消費者にそのコーヒーの素晴らしさを伝える事が目的です。そのため、誰もがイメージしやすい言葉を使ってコーヒーの素晴らしさを表現します。そのコーヒーの持つ風味特性を様々なフルーツや花の香り、チョコレート、キャラメルなどに例えています。
|
|
| またそのコーヒーのもつ素性を8つの項目に分けて、絶対評価していきます。クリーンカップ、スイートネス、アシデティ(酸味)、マウスフィール、フレーバー、アフターテイスト、バランス、オーバーオールです。 |
|
こうしたカッピング評価を正確におこなうには、それ相応の訓練が必要とされます。すぐに習得できるものでもなく、日本でスペシャリストと呼べるカッパー(カッピングする人)はまだまだ少ないのが現状です。
いわゆるコーヒー鑑定士などの従来のコーヒー市場での経験などは一切関係ありません。スペシャルティコーヒーを正しく理解するためには、まずカッピング評価の向上が大切なのです。 |